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内井昭蔵

内井昭蔵

Shozo Uchii

1933-2002

つぶやく

私自身、日本とはなにか、日本的なものとはなにかということを深く考えています。それは伝統的な形態をもってこようということではありません。ポストモダニズムは断絶と調和を標榜しましたが、伝統、歴史、生活、さまざまなもののあり方をどのように結びつけるかが本来の問題だったのではないかと思うんですね。連続性を求めること、それが建築に課されていることだと思うのです。……

1933年─2002年
1956年、早稲田大学理工学部建築学科卒業。1958年、早稲田大学大学院修士課程修了。菊竹清訓建築設計事務所を経て、1967年に内井昭蔵建築設計事務所設立。1971年、《桜台コートビレッジ》(1969)で日本建築学会賞。1976年、《身延山久遠寺宝蔵》(1976)でレイノルズ賞受賞。1978年、《東京YMCA野辺山高原センター》(1976)で吉田五十八賞、1986年、《世田谷美術館》(1986)で日本芸術院賞を受賞。1993年、京都大学教授。1996年から滋賀県立大学教授。主な建築作品=《ネサーンスハウス 内井自邸》(1988)、《高岡市美術館》(1992)、《滋賀県立大学》(1997)、《元麻布ヒルズ》(2002)など。

DATA
資料提供:内井乃生氏, 《内井昭蔵の思想と建築:事前の秩序を建築に》展図録(世田谷美術館)

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